腰掛けた切り株の年輪が
一本のリボンになり
身体に巻きつく
夜空は遥か彼方のよう
なのに あっという間
鼻先まで迫っていた
星がちらちらする
シャンブリーベルベット
私は 向こう側に行きたくて
空を切りつづける
そんな 泣きそうな指先を掴んだのは
君の手
ひとつに繋がり 少し長くなったから
玉虫色のカーテンを結ぶ
リボンになった
そして やっと
助走をつけて
思い切って 跳んだ
2人して 夜を越えるために