剣-TSURUGI 君が何より大切なもの それは 僕にとってもかけがえのない だから きっと 君もそうだと思っていた 今 君の頬を伝った涙 もしかすると 温もりを失い ただ冷たく輝く ガラス玉かも 薄暗い部屋で 二人 こんな時間を迎えるなんて 想像すらしなかった 開きかけた唇を 僕の手で抑える 留めを打つための剣は 振りかざす方だって 同じくらい 深手を負うんだ だから もういい 最後なら 精一杯の意地で 優しさをあげる だから もういい これ以上 君が傷つかなくても